トロース(Tros)は、ギリシア神話の人物である。トロイアの地名の名祖とされる。 トロイア王エリクトニオスと河神シモエイスの娘アステュオケーの子で、河神スカマンドロスの娘カリロエーとの間にイーロス、アッサラコス、ガニュメーデース、クレオパトラーをもうけた。 トロースはゼウスにガニュメーデースをさらわれた代償として、世界中に2つとない優れた名馬を授かった。ヘーラクレースはラーオメドーンのときにトロイアにやって来てトロースの馬を得ようとしたが、結局得られなかった。またアンキーセースはラーオメドーンの目を盗んで、密かに自分の牝馬と番わせて6頭の仔馬を手に入れ、うち4頭を自分の物とし、残りの2頭を息子のアイネイアースに与えた。アイネイアースはトロイア戦争のさいにその馬で戦車を引かせて戦ったが、ディオメーデースはステネロスと協力してアイネイアースの馬を奪った。 [編集] 参考文献 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) ホメロス『イリアス(上・下)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年) 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年) エリクトニオス(Erichthonios)は、ギリシア神話の人物である。有名な人物が2人知られており、 アテナイの王のエリクトニオス トロイアの王のエリクトニオス がいる。以下に説明する。 目次 [非表示] 1 アテナイの王 1.1 誕生 1.2 ケクロプスの娘たち 2 トロイアの王 3 関連項目 4 参考文献 5 研究案内 [編集] アテナイの王 この人物はアテナイの神話的な王である。父は鍛冶神ヘーパイストスで、母は女神アテーナーとも、大地(ガイア)とも、あるいはアテナイ王クラナオスの娘アッティスであるとも言われる。水のニュムペーのプラークテシアーとの間にパンディーオーンをもうけた。 投資信託 [編集] 誕生 神話によるとアテーナーはへーパイストスの工房に武器を鍛えてもらおうとやって来たが、その頃ヘーパイストスは妻のアプロディーテーにすっかり相手にされなくなっていたので、女神に欲情して迫ったが、アテーナーは拒んで逃げた。ヘーパイストスは不自由な足でアテーナーを追いかけた末に、女神の足に射精した。女神が精液を羊毛でふき取って大地に捨てると、大地は身ごもって1人の赤子エリクトニオスを生んだ。 別の話によると、ヘーパイストスは母ヘーラーが醜い自分を天から地上に投げ捨てたことをうらんでいたので、神々の椅子を作ったときヘーラーの椅子に罠をしかけておいた。そのためヘーラーが椅子に座るとヘーラーは縛り上げられて、天から宙吊りにされてしまった。ヘーパイストスはオリュンポスに連れてこられ、母を解放するかわりにどんな物でも得ることを要求し、認められた。それを見たポセイドーンはアテーナーと敵対していたので、ヘーパイストスにアテーナーを妻とするよう助言した。そこでヘーパイストスはアテーナーを得て、女神の部屋を訪れたが、アテーナーが拒んだので格闘になり、ヘーパイストスの精液は大地に落ち、そこからエリクトニオスが生まれたという。 [編集] ケクロプスの娘たち アテーナーはこの子供を不死にしようと考え、1匹(あるいは2匹)の大蛇とともに箱の中に入れ、アテナイ王ケクロプスの娘たち、パンドロソス、ヘルセー、アグラウロスに預けた。ところがヘルセーとアグラウロスは「中を見ないように」という女神の言いつけを破って箱を開き、大蛇によって殺された。あるいはアテーナーの怒りによって気が狂い、アクロポリスから身を投げて死んだ。 その後エリクトニオスはアテーナーによって育てられ、アムピクテュオーンを追放して自ら王となり、アクロポリスにアテーナーの木像を置いて、パンアテナイア祭を創始した。 [編集] トロイアの王 この人物はトロイアの王で、ダルダノスとテウクロスの娘バテイアの子、イーロスと兄弟。河神シモエイスの娘アステュオケーとの間に、トロイアの名祖であるトロースをもうけた。 『イーリアス』によると、エリクトニオスは大変裕福で、3000頭の牝馬を持っていたが、北風神ボレアースが牡馬の姿となって交わり、12頭の優れた馬がうまれた。この馬たちは田畑を荒らすことなく穀物の上を飛び跳ねたり、また海上を自由に走ることが出来たという。 資産運用 [編集] 関連項目 エレクテイオン - エリクトニオスに捧げられたアクロポリスの神殿。 [編集] 参考文献 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年) カール・ケレーニイ『ギリシア神話 ―神々の時代』植田兼義訳、中公文庫(1985年) 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年) [編集] 研究案内 B.Powell,Erichthonius and tha Three Daugthers of Cecrops,Cornell Studies of Classical Philology,1906アクロポリス( アステュオケー(Astyoche)は、ギリシア神話の女性である。同名の女性が複数知られ、 ラーオメドーンの娘 ピューラースの娘 アクトールの娘 の他、数名が知られている。 目次 [非表示] 1 ラーオメドーンの娘 2 ピューラースの娘 3 アクトールの娘 4 その他のアステュオケー 5 脚注 6 参考文献 外国為替証拠金取引 [編集] ラーオメドーンの娘 このアステュオケーは、トロイア王ラーオメドーンの娘で、ティートーノス、ラムポス、クリュティオス、ヒケターオーン、プリアモス、ヘーシオネー、キラと姉妹[1]。ミューシアの王テーレポスの妻で、エウリュピュロスの母。 エウリュピュロスは最初トロイア戦争に参加する意思はなかったが、プリアモスはアステュオケーに黄金のブドウの木を贈ったので、アステュオケーはエウリュピュロスをトロイアの救援に向かわせた[2]。 [編集] ピューラースの娘 このアステュオケーは、テスプローティアのエピュラの王ピューラースの娘。ヘーラクレースがエピュラを滅ぼしたさいに奪われ、その子トレーポレモスを生んだ[3]。 [編集] アクトールの娘 このアステュオケーは、アゼオスの子のアクトールの娘で、プリクソスの子孫にあたる。父の館で密かにアレースと交わり、アスカラポスとイアルメノスを生んだ[4]。 [編集] その他のアステュオケー アムピーオーンとニオベーの娘の1人。 河神シモエイスの娘で、ヒエロムネーメーと姉妹。トロイア王エリクトニオスの妻、トロースの母[5]。 一説にアガメムノーンとメネラーオスの姉妹で、ポーキスの王ストロピオスの妻[6]。 [編集] 脚注 ^ アポロドーロス、3巻12・3。 ^ エウリピデース『オレステース』古註、1391。 ^ アポロドーロス、2巻7・6、『イーリアス』2巻。 ^ 『イーリアス』2巻2・511〜516。 ^ アポロドーロス、3巻12・2。 ^ ヒュギーヌス、117。 FX [編集] 参考文献 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) ホメロス『イリアス(上)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年) 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年) ラーオメドーン(Laomedon)は、ギリシア神話の人物である。 トロイアの王イーロスとアドラーストスの娘エウリュディケーの子で、河神スカマンドロスの娘ストリューモー、オトレウスの娘プラキアー、あるいはレウキッペーを妻とし、ティートーノス、ラムポス、クリュティオス、ヒケターオーン、ポダルケース(プリアモス)、ヘーシオネー、キラ、アステュオケーを、またニュムペーのカリュベーとの間にブーコリオーンをもうけた。またプロクレイア、アンティゴネー、アイティラ、アイゲステーなどの娘がおり、一説にガニュメーデースもラーオメドーンの子供であるという。 目次 [非表示] 1 神話 1.1 トロイアの城壁 1.2 ヘーラクレースとの戦争 2 脚注 3 参考文献 [編集] 神話 [編集] トロイアの城壁 神話によるとラーオメドーンの傲慢さを試すため、アポローンとポセイドーンは人間に化けて1年の間ラーオメドーンに仕えた。ラーオメドーンは両神を酷使し、トロイアに城壁を築かせた。しかし城壁が完成したとき、ラーオメドーンは報酬を払わないばかりか両手を縛って売り飛ばすと言い、両耳を切り落とす仕草をして、脅して帰らせようとした[1]。両神は怒り、アポローンはトロイアに疫病を起こし、ポセイドーンは海の怪物を送り込んだ。怪物は高潮に乗って陸に上がり、人々を襲って喰らった。 ラーオメドーンが神託に問うと、娘のへーシオネーを怪物に捧げれば救われると告げた。ラーオメドーンは仕方なくへーシオネーを海岸の岩に縛った。一説に神託はトロイアの処女を捧げなければならないと告げたので、全ての処女を犠牲にした後に、最後に残ったへーシオネーも怪物に捧げたという[2]。 FX [編集] ヘーラクレースとの戦争 ヘーラクレースはゼウスがガニュメーデースの代償にトロース王に与えた神馬を欲しいと思っていたので、アマゾーンの国から帰る途中にトロイアに立ち寄った。そしてへーシオネーが海岸に縛られているのを見て、トロースの馬を報酬にくれるならば怪物を退治すると申し出た。そこでラーオメドーンは承諾し、トロイア人とアテーナーは土を盛り、ヘーラクレースが怪物と戦うための防壁を築いた[3]。ヘーラクレースは怪物の腹の中に入り込み、3日も胃の中にいたので頭がはげてしまったが怪物を倒した[4]。こうしてヘーラクレースはへーシオネーを助け出したが、ラーオメドーンは報酬を与えるのを拒んだ。ヘーラクレースは怒り、いつか復讐すると告げてトロイアを出航した。 後にヘーラクレースが軍を率いてトロイアに攻めてきたとき、ラーオメドーンは船を攻撃し、留守を守っていたオイクレースを殺したが追い返され、トロイアを包囲された。そしてテラモーンに城壁を破られ、攻め落とされた。ラーオメドーンはヘーシオネーとポダルケースを除く子供たちとともに射殺された。 くりっく365[編集] 脚注 ^ 『イーリアス』21巻434〜460。ただしここではアポローンは牛の世話をし、ポセイドーンは城壁を築いたという。 ^ ヒュギーヌス、89。 ^ 『イーリアス』20巻144〜155。 ^ リュコプロン古註、34。 [編集] 参考文献 アポロドーロス『ギリシア神話』高津春繁訳、岩波文庫(1953年) ヒュギーヌス『ギリシャ神話集』松田治・青山照男訳、講談社学術文庫(2005年) ホメロス『イリアス(上・下)』松平千秋訳、岩波文庫(1992年) カール・ケレーニイ『ギリシアの神話 ―英雄の時代』植田兼義訳、中公文庫(1985年) 高津春繁『ギリシア・ローマ神話辞典』、岩波書店(1960年)